ラリーXの歴史


アーケード版「ラリ−X」「ニューラリーX」

すべての歴史はここから始まります。アーケード版「ラリーX」は1980年11月に登場 しました。翌1981年には難易度を下げた「ニューラリーX」も登場しました。


(写真はニューラリーXの基板、インストラクションカード、 ラリーX→ニューラリーXへの改造手順書)

「初代」と「ニュー」の違いは、

などです。基板上ではロムの載せ替えとディップスイッチの変更で対応してました。

MSX版「ラリーX」


(写真はカートリッジとゲーム画面(by fmsx-dos))

コンシューマ機にはなかなか移植されなかったラリーXですが、MSXのカートリッジ として存在していました。マイカーの見た目やタイトルこそラリーXですが、内容は しっかり「ニューラリーX」です。家庭用として、もっとも身近だったラリーX でしょう。ただ、ややゲームのテンポは遅いようです。


その他、古いパソコン用のラリーX

その他のパソコンにもラリーXは移植されていました。残念ながら私はこれらに実際に 触ったことがないので、簡単に紹介だけしておきます。 コラム「X68000版ラリーX?」
筆者はX68000というパソコンを持っています。実はこのパソコンにもニューラリーX が存在します。といってもパッケージングされた市販ソフトではなく、ユーザーが フリーソフトとして勝手に移植したもののようです。私が確認したX68000版は 「I.T氏制作」「Tiny とも氏制作」の2種類。前者はマイカーのパターンが上下左右の 4つしかない、花畑がない、スピードが若干遅いなどの違いがありましたが、後者は若干 キャラパターンが違うというぐらいで、ぱっと見では非常によく作られた作品でした (細かくいえば違うところもありますけどね)。

プレイステーション版「ラリーX」「ニューラリーX」

オリジナルの発表から15年たった1995年、ついにコンシューマ機初のラリーXが登場 します。「ナムコミュージアムVol.1」に二つのラリーXが収録されました。時代の 流れとハードの革新により、今までにないレベルの移植が実現されています。が、 実物と比較するとやっぱり若干の違いが見られました。特にニューラリーXの命とも 言える、軽快なBGMが再現できていない(似てはいるんですが)のは非常に残念です。 また、レッドカーの行動パターンもオリジナルとはやや違うようで、簡単になってる ような気がしました。


クラシックコレクション版「ラリーX」「ニューラリーX」

レトロゲーム復刻ブームのなか、アーケード版「ナムコミュージアム」的内容で 始まった「ナムコ クラシックコレクション」シリーズ第二弾に、ラリーX、 ニューラリーXが収録されました。このバージョンの特徴はなんといっても「縦画面」 であるということ。オリジナルでは画面右側にあったスコア、FUEL、レーダーを 画面下にもっていくことで、縦画面になっています。普通の横画面版に慣れていると かなり違和感があります。
また、クラシックコレクション版には「アレンジ版」も収録されています。画面、 音楽、ルール等、全体的に大幅はアレンジが加わっており、ほとんど別ゲームといって もいいぐらいのゲームになっています。

Windows95版「ラリーX」「ニューラリーX」

Windows95版「ナムコヒストリーVol.2」に収録されているラリーXです。はっきりと 断言は出来ませんが、見た感じではどうやらソフトウエアエミュレーションで動作して いるような感じです。その分、オリジナルのほぼ完璧な移植ができているようです。 オリジナルと並べて見てみましたが、私には違いは発見できませんでした。起動時の ロムチェックのパターンまできっちり一緒です。 ようやっとここまでのレベルの移植(?)作品がプレイ出来るのだと思うと、とても 嬉しくなってしまいます。
ただ、やはりエミュレーションのせいか、かなりのCPUパワーが必要なようです。
コラム「亜流版ラリーX?」
実は、筆者は幼少のころラリーXによく似たゲームをプレイしたことがあります。 記憶が曖昧なのではっきりとは言えませんが、名前は「レーダーラットレース」、 機種は「マックスマシン」「ゲームパソコンM5」のどちらかだったような気がします。 ゲーム自体はほとんどそのままで、マイカーが「ねずみ」、チェックポイントが 「チーズ」になっていました。どなたか詳細を御存知の方、情報をください。ちなみに プレイした場所は「西友ストア水戸店おもちゃ売り場」でした。懐かしき思い出です。
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